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2025/05/07 11:15
どうも革職人の小堀です。
トラッカーウォレットをご購入いただいた方、そしてこれから使っていく方はぜひ読んでいただければと思います。
〜長く愛用していただくために〜
どんな製品でも「永遠」はありませんが、心掛け次第ではかなり長い間使えるものとなります。
どんなブランドのバッグでもお財布でもそうですが、故障が起きる場所は基本的には共通しています。
動く場所、負荷がかかる場所、ホック、そしてジッパー(ファスナー)です。
例えばバッグだと、持ち手やストラップの付け根、そして角部分。
では、トラッカーウォレットはどうでしょうか。
角は丸くカットしているので、スレは多少してくると思いますが注意していただきたいのは以下の2つです。
・フラップの真ん中を引っ張ってあけること
・ファスナーを思いっきり引っ張ってあけること
特にフラップ(カバー)を1枚革で作っているタイプは、フラップの中心を引っ張ってあけてしまうと革が伸びてしまい、フラップの中心にたるみができてしまう原因となります。
ホック、またはホックの周りを持って開閉するように使用してください。

1枚革をフラップに使用した、オーソドックスなトラッカーウォレットです。
こちらのタイプは構造上、どうしても伸びやすいです。
↓フラップにもう1枚革のパーツが縫い付けてあるこのようなタイプはフラップが伸びにくい構造となっています。

ファスナーの故障が不安な場合は、フラップ式を選ぶ、
フラップの使用に気を使うのが面倒な方はステッチがあるタイプを選ぶ、
それも1つの手だと思います。
そしてホックですが、こちらは金属ですので金属摩耗が必ず起こります。
お財布の使用頻度にもよりますが、いつかは金属摩耗ですり減っていきリペアが必要となります。
金具のリペアは対応しておりますのでこちらはあまり気にせず使っていただいても大丈夫です。
ファスナーの交換も可能です。
革は伸びてしまうと戻りませんので、その点は特にご注意くださいませ。
末長く愛用していただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。